最近はジムで筋トレばかりしています。
小説が書けないからです。いや、書こうとしているのです。
書こうとするからこそ、筋トレと有酸素運動なのです。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: ペーパーバック
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と思ったからです。「一に足腰、二に文体」って
どこかに書いてあったと思います(これじゃなかったかもですが)。
だからまず足腰を徹底的に鍛えているのですが、
どういうわけか
書けんのですよ。
で、何か根本的なところで間違っているのではないかと、
こういう本を読みました。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10
- メディア: 文庫
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第三の新人と呼ばれる作家たちの短編小説を例に、
いろいろな解釈をしているのです。これを読むと、
文豪たちが短編の中でバシーッ!と文体と構造で
自分の本領の必殺技を決めると、おおおって興奮します。
それはそうと、この中に、短編の書き方のコツがあって、
ひとつの場所を作って、用意して、アイデアなり情景なりに
その中を自由に動き回らせてあげること。その自由さを楽しむこと。
(中略)そしてそのように書かれた作品は、
自分で勝手にその落ち着き場所を見いだしていきます。
落ち着くべきところに、結果的にうまく落ち着いてくれます。
もっともいけないのは(もっともいけないと僕が考えるのは)、
作者が「ひとつ巧い短編小説を書いてやろう」と、
頭の中でまず物語を拵えてしまうことです。
で、ああ、なるほど。
あまり深く考えちゃいけないんだ。
自由に動き回らせればいいのか。
と思って少し書き出してみたのですが、
全然、動かないのな。
で、こういう書き方はそもそも
僕にあってないのではないかと思って、
- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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設計図なしで書き始めるなんておかしいと思いましたよと、
きちんとプロットを書くように的なことがあって、
僕も一応、プロットを作って書き始めたのですが、
どうもおもしろくならない。なんでこうなるのだ。
で、また別のを読むと、
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/09/28
- メディア: 単行本
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作者の濃度とか、視線の運動についてとか考え出したら、
ぱったりと筆が止まり、もう時間がないとなったところに、
じゅ、13日で書けるのか!と、
- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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特に小説が書けるような感じにはなりませんし、
- 作者: 尾形敏彦
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また、プロットみたいなのを計算して作れってポーが言うし、
でも、ポーの散文詩『ユリイカ』にあった
次の文はぐっときました。
私の著作が今日読まるると、後世読まるるとは、
私の関知しないところである。神自らも六千年のあいだ、
一観察者を待ち給うたのだから読者をもとめて一世紀待つことの
できぬわけはない。私は勝ち誇っている。私はエジプト人の
黄金の謎をとうとう盗み取ったのだ。さてこれから私の
神聖な熱狂に身を任せよう。
言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信です。
僕もこう言えるくらいになりたいものだと思いました。
しかし、どの本もとても作家の方の考えが出ていて、
たいへんおもしろくてためになりました。書けませんでしたけど。
もうあとは、そうだ集中力がないからだと、
集中力の本を読んだり、
- 作者: セロン・Q・デュモン,ハーパー保子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/02/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分を変える気づきの瞑想法―やさしい!楽しい!今すぐできる!図解実践ヴィパッサナー瞑想法
- 作者: アルボムッレスマナサーラ
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無意識を意識するような感じとでもいいましょうか。
でも、それはそれで、小説とは関係なくて、
そもそもPCに向かって書いているからダメなんだ。
昔の文豪は原稿用紙に向かってたじゃないか。
モニターってのが、ネットってのが、よくないんだと、
- 作者: ニコラス・G・カー,篠儀直子
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- 発売日: 2010/07/23
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僕はネット・バカであり、リアル・バカでした。
近頃は、脳科学系の本を読んだり、
- 作者: ベンジャミン・リベット,下條信輔
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/07/28
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- 作者: ダライ・ラマ14世,宮坂宥洪
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2004/03/19
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瞑想から迷走しているわけですが、
そんなこと言ってる場合ではなくて、
小説は一向に進まないのですが、
先日、また他の本を探しに有隣堂に行く途中でした。
会社の近くにカルチャースクールがあるのを発見したのでした。
で、何気なく見ていたら、
「小説を書く」
という講座があったので、
さっそく次の土曜日に体験入学の申し込みをしました。
どうなるのでしょう。
ねる。