自分が力を出さなくても、他のヒトが力を出せば何とかなるとか、
自分だけ力を出すのは損した気分になると思いがちなのですが、
そんな僕は完全に間違っているのです。
もはやそういう時代ではないのです。
何の本で読んだのか忘れましたが、
戦争で負けて中国から日本に集団で逃げて帰ってくるとき、
飢えとか攻撃で、どんどん人が死んでいったそうなのですが、
そのときの状況として、「やさしい人ほど先に死んでいった」そうなのです。
逆に「ずうずうしい人ほど生き残った」らしいのです。
遠慮とか思いやりや自己犠牲が、貪欲な人の食い物にされるからです。
でもこれは戦争のことですし、生存や種の保存といった、
かなりレベルの低い状況下での話であって、
今は、生存はよほどのことがないと死にませんし、
ものすごく飢えてるとか、お金がとても欲しいとかそういう
状況じゃないではないですか。
そう思うと、人類のレベルが昔に比べて
全体的に上がったのではないかと思えてくるのです。
極端に言うと、サルからヒトみたくなってきたのではないでしょうか。
それで戻りますが、「自分だけ力を出すのは損した気分になる」
というのはありますが、それが通るのは、大多数がサルの場合なのです。
大多数がヒトで、ヒトの自己犠牲で、サル的なオッサンが、
シルバーシートにふんぞり返って座ってビールを飲んだとして、
それはそのときだけであるということです。
そのサル的なオッサンは、ヒトの社会から静かに退場させられ、
森に帰ってサルと暮らすことになるのです。
それが自然で、宇宙の法則だと思うのです。
なぜなら人類が進歩するには、それが自然だからです。
だから重たいものを運ぶとき、
ヒト社会で、欲に執着すれば、自然淘汰されますし、
自己犠牲は、他のヒトによって信頼されるのです。
4人パーティーで戦闘に勝ったときより、
3人で勝ったときの方が経験値が多いじゃないですか。