昨日の晩、しーなねこ人形をやすりで磨いて、
色を塗って、ニスを塗って乾かしました。
乾燥するのを待ちながら、深夜三時頃まで
Macに向かって「小説ラジオ」というのを鑑賞しました。
ほぼ日の企画で、小説家の高橋源一郎氏が、
深夜〇時からTwitterで小説をつぶやくのを、
みんなで読むものです。
二千人近くの人々がUstreamやTwitterで、
キーボードを打つ高橋さんの姿と紡ぎだされた言葉を、
固唾を飲んで見守ってるのが伝わってきて、
不思議な夜でした。
テレビやラジオは、たくさんの人と同時に視聴することができますが、
小説をたくさんの人と同時に読む、しかも書いたそばから、
他の人がどう感じたかまでタイムラインでわかるというのは、
これまでなかった表現形式なのではないでしょうか。
小説を読むというのは、読んでいる時間の中で
いろいろ考えることを含む作業だと思うので、
自分はこう考えたけど、他の人はどう考えたんだろうというのも、
考えるうえでとても参考になる要素だと思いました。
そして、空には見事な満月がありました。
テレビもラジオもなかった時代、
みんなが同時に落ち着いて鑑賞できたメディアって、
月しかなかったんじゃないかなと思いました。
太陽はまぶしすぎます。
夜空で激しく吹く風が雲をぐんぐん動かして、
月光と雲の加減で二度と見ることのできない、
一回性のシーンを刻々と作っていく。
みんなが同じシーンを見ていても、
みんなの中に生まれるものはユニークで、
それが物語ってことなのかなと、
「小説ラジオ」を見ていて思いました。