風邪を引いて、昼寝ばかりしていた。

落語をやりきって気が抜けたのか、
風邪を引いてしまいました。微熱がつづいています。
そういうのもたまにはいいかなと思いますが、
早く治るといいなと思います。


今週読みおえて、おもしろかったのはこの本です。

世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

システムダイナミクスの本。
世の中のあらゆることをシステムとして捉えて、
分析して、よくしていくためにはどうしたらいいか、
というようなことが書いてあった。
大学のときに学んだのを思い出してよく整理できた。

この本は違うけど、精神分析の本をこの頃よく読んでいて、
自分はどうしてこうなったんだろうとよく考えるのです。
たとえば、なんでぼくは声は小さいんだとか、
喋りが遅いとか、歩くとき足があまり上がらないとか、
得意・不得意とか、表情、顔色、視線、癖など。
こういうのは、精神の作用の表れなんだろうなと思って、
で、生活や仕事、結婚をしていないとか、給料が少ないとか、
こういった境遇は、運もあるのでしょうけど、
基本は自分の精神が根底の方でゆっくり動いて、
表面で早く現れて、連続してこうなったのだ。システムだ。
なんて思っていたところ、上の本(とくに表紙の絵)に、
ピンときて読んだのでした。


『世界はシステムで動く』は、世の中にあるシステムのパターンや、
陥りがちな落とし穴、それを回避する方法が具体的に書いてある。
第6章の「レバレッジ・ポイント」では、システムのどこに介入すれば、
全体に大きな変化を起こせるかが、ランキング形式で紹介されていた。
「時間的遅れ」「フィードバック・ループ」「自己組織化」など、
ポイントがわかりやすく解説されているのだけど、
第1位が「パラダイムを超越する」ことだった。

本能レベルで、「パラダイムがある」というパラダイムを"つかむ"こと、
そして、それ自体がパラダイムなのだろうかと考えること、そして、
その認識全体をあっけにとられるほど可笑しいと思うことです。
手を放して「わからない」という状態、
仏教徒が「悟り」と呼ぶものに入ることです。

悟り、まじか。と思いましたが、
システムを動かしているもっとも大きなものはパラダイムで、
それを変えるには、パラダイムの外に出るしかない
ということで、なるほどなあと思いました。


やっぱ、これからは「悟り」だよなと思っていたのですよ。
よく生きるというか、自分に納得して生きるというか、
昔から重要だったと思いますけど、いまはこのテーマが、
多くの人にとってより身近になっているように思います。

禅と精神分析 (現代社会科学叢書)

禅と精神分析 (現代社会科学叢書)

そう思って、鈴木大拙とエーリッヒフロムの、
『禅と精神分析』という本も同時に読んでいたのですが、
いろいろつながってきている気がします。
「気」でいいんだと思います。


土日は、ほとんど昼寝と読書をしていました。


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金曜の夜に飲んだ日本酒。うまかった。感謝です。
飲んで風邪を治そうというのは間違いでしたけど。