5月は盛りだくさんな感じだった(まだおわってないけど)。
5月4日(月・みどりの日)
文学フリマに出店した。『突き抜け9』を売った。
『突き抜け』の1号を出したのが、いまから5年前で、
9回も出店(1回欠場した)しているだけあって、
ブースも角のよいところで、わりと売れた。
毎回、ブースに来て買っていってくれる人もいて、
とてもうれしい。続けることって、まじ大切ですよね。
5月16日(土)
神戸からラブさんがいらっしゃって、
新宿へプロレスを観に行った。
イガラシ夫妻とHさんもで5人で行った。
プロレスは初めてで、どんなものかなと思っていたら、
大変おもしろかった。一度、エクストリーム出社のイベントで、
ノアという団体の練習に参加させてもらったことがあったけど、
そのときは、ロープの固さとか、マットの固さとか、
コーナーポストの固さとか、とにかく固かった。
だから、そんな固いところで、ぶつかったりしているだけで、
信じられないのだけど、そこで様々なアクロバティックな技が披露され、
ときには可笑しく、ときには鬼気迫り、最後まで飽きることがなかった。
初めての観客にも分かるように(?)、
ゴングの直前に「前回までのあらすじ」のようなVTRがあったり、
舞台と客席の壁を取っ払う場外乱闘があったり、水が撒かれたり、
といったしっかりした工夫と、もちろん身体の強靭さ技の美しさを磨く、
日々の修練などの維持・管理の徹底と、
人間の中にある暴力性(これがなければ人間が絶えていた)を、
見事に融合させて、昇華しているの観て、感動したのだった。
プロレスのあと、うまい台湾料理を食べて、
ビールとハイボールを飲んだ。おいしいし、たのしいし、元気が出た。
ラブさん、素敵な機会をありがとうございました。
5月21日(木)
MacBook AirとMac miniを売った。
どちらも5年前に買ったもので、合わせて6万円になった。
それを元手にMacBook Proを買った。超きれいで早い。
ついに、Proですよ。いろいろ使いたい。
5月23日(土)
東雲さん(いつもいろいろお世話になっています)が、
2年ぶりに落語会「踊る臨海亭一門会」をされるとのことで、
ぼくも落語をしたいと言って参加させていただいたのでした。
この日は練習。
「落語をしたいです」と言ったのは、たぶん半年前だったと思うのですが、
本番の3週間くらい前の、練習を始めたあたりから、
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
と不安になって、わりと真剣にキャンセルしようかと迷って、
あまり告知とかしなかったのです(すみません!)
共演者の前で練習中。
しかし、やっぱりやった方がいいと思いましたし、
腹をくくって挑戦することに決めたのでした。
なんで不安になっていたかというと、
自分の落語がどうしてもおもしろくなかったからです。
で、苦しまぎれに、立川談志の
『あなたも落語家になれる――現代落語論 其二』
をひと通り読んだりしたのでした。
- 作者: 立川談志
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1985/03/25
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いまから30年前に出版されたものなのだけど、
テレビや映画が盛り上がっているなかで、
衰退していく落語はどうあるべきかが論じられている。
これは、ネットが盛り上がって、小説が売れなくなっていくことと、
近いんじゃないかと、シンクロさせたりしながら読んだ。
ヒントがたくさんあって、なるほどとじっくり読んで、
自分が落語をしようとしていることを忘れるほどだった。
参考にしたのは、内容は時代に合わせアレンジをして、
素人はオリジナリティで勝負するべしというところ。
5月24日(日)
落語会当日。18時開演。両国のお江戸両国亭。
プロの落語家が使うところで、しっかりしている。
「どれくらいお客さん来ますかね」と、
おのしゅうさんがしきりに気にしていたのだけど、
結局40人近くの方がいらっしゃって、ほぼ満席だった。
時間通りに、すいすい進む。
(写真はあまやんさんが撮ってくれました)
「臨海亭東雲」を名乗り始めて、今年で20年目の東雲さん。
大取りで「野ざらし」を熱演。さすがとしか言いようがありません。
ぼくがやったのは前座噺の「道灌」というものなのですが、
やってみてわかったのは、演技力がすごく必要ということで、
道灌はご隠居と八っつぁんの対話で感情表現があまりなく、
舞台転換もアクションもほとんどないのですが、
「野ざらし」は、時間も場所も人物もよく変わるし、
感情表現が鍵になっているので、超むずかしいし、長い。
それをきちんとされているので、まじパなかった。かっこいい。
へもい家己祝(おのしゅうさん)は、
柳家喬太郎さんの「純情日記 横浜編」。
以前にCDで一度聴いたことがあったのだけど、
おのしゅうさんの落語もすごかった。
真に迫るものがあり、胸を打つものがありました。
臨海亭西海(さいかい)こと中村さんは「猫の皿」。
すごい自然な語りの落語は、邦画を見ているような気分になってきます。
あと中村さんは、猫との相性がよいと思いました。
毎度絶妙なバランスと狂気で笑いを巻き起こす、
まいこ☆マギカ(なかたさん)は、
「留学生ウォーアイニー・ナカタ」という奇術を披露。すさまじかった。
ぼくは仲入り後。なんとかやりきりました。
ギャル語を織り交ぜで、古典落語をしました。
朝日さんが動画撮ってくださいました。ありがとうございます!みなさんのもこちらで見ることができます。
打上げで「鉄オタ漫談」を披露している東雲さん。
前日の練習会のあとにカットした部分。
それにしても幅が広い!
5月28日(火)
風邪を引いてしまった。熱が出て会社を休んだのだけど、
そういえば、ピロリ菌の除菌が成功したかどうかの
検査結果をまだ聞きに行っていなかったので、
クリニックへ行った。結果、除菌成功とのことで、
私はピロリ菌のいない男になりました。
心なしか、胃の具合が前にくらべてよい。
キャベジンを飲まずにすんでいるから、
よくなったのだと思う。