マンガ読んだり、アニメ見たりしている。

先週の土曜から10連休中で、家でずっとゴロゴロしています。
映画館へ行って「マネー・ショート」を観ました。
サブプライム危機やリーマンショックで儲けた人を描いたノンフィクションの映画化。

おもしろく、資本主義経済の問題点を指摘する内容で楽しめました。
ブラッドピット氏は出演だけでなくプロデュースもしていて、
プロデューサーとしては「それでも夜は明ける」で、
奴隷として売られた黒人の体験談を元にした作品もしていて
(第86回アカデミー作品賞受賞)、
どちらも心に残って社会について考えさせる内容で、
ブラピすげえなと思いました。

それでも夜は明ける [Blu-ray]

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マネーショートでは、主人公たちは大規模な株の空売りをして、
経済が破綻する方に賭け、副題に「華麗なる大逆転」とある通り、
大儲けして浮かれて喜ぶのですが、
トレーダー役のブラッドピットは浮かれる仲間のトレーダーを叱るのです。
我々が勝つということは失業者がたくさん出るんだぞ、
みたいなことを言うシーンが印象に残りました。
作品全体としては経済のシステムの矛盾と虚しさが描かれていて、
なので「華麗なる大逆転」という副題はちょっとどうかしらと思いました。
原題は「The Big Short」だけですし。


映画のほかはマンガを読みました。
「アイアムアヒーロー」を1〜18巻まで借りてきて一気に読みました。

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

主人公含め、出てくるキャラクターがほぼどうしようもない奴ばかりで、
それも日常でよく遭遇するようなタイプの嫌な奴であったりして、
そういうのが次々ゾンビになって殺されたりしていくので、
うわーというか痛快というか、複雑な気持ちになりました。
そして、こういう嫌な性格は、自分の中にも存在しているのだとも感じました。
環境や状況が違うだけで嫌な性質が巨大化していなかっただけとか、
表出していないだけといったことを考えました。
作品全体に怒りというかルサンチマンみたいなものがすごい渦巻いていて、
それが具体的に、ときに抽象的に描かれていて、凄まじいと思いました。
あと、箱根湯本とか小田原とか西湘バイパスとか、
見たことある景色がたくさん出てきてリアルでした。
特に箱根のシーンでは、「かっぱ天国」だと思ったら、
作中では「てんぐ天国」になっていて少し笑った。


あまりに「アイアムアヒーロー」が重たかったのと、
マンガをレンタルしたTSUTAYAでは10冊で750円と、
8冊(800円)より10冊借りた方が安くなるので、
近くにあったライトそうなマンガ「月刊少女野崎くん」を数合わせ的に、
2冊だけ借りました。で、読んだら、超おもしろくてはまりました。
翌日すぐに3巻〜7巻を借りました。

月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

月刊少女野崎くん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

少女マンガの主人公のような女子高生が、好きな同級生に告白したら、
その男が月刊誌に連載しているマンガ家(少女マンガ)だったという話。

ぼくはあまりマンガを読まないのでよくわからないのですが、
最近の4コママンガって、こんなにおもしろくなっているのでしょうか。
キャラクターも魅力的だし、ギャグも緻密に計算されている感じがするし、
1号の4コマの集合でひとつの起承転結のようになりつつ、
早すぎず遅すぎずのいい感じのペースで世界観が深く広く掘り下げられ、
気がつくと、その世界のバックグラウンドがインプットされていて、
いきなり読んだらわからないようなネタがしみじみおもしろく、
完全に抜けられなくなっている。
やはり設定がすごいと思う。無骨な男子高校生が少女マンガを描いていて、
学園の友達が、ベタ、トーン、効果、背景とアシスタントになっていたり。
少女マンガというものを引いて見たときのおかしさと、
その少女マンガを作る少女マンガという入れ子構造になっている。
「バクマン」は少年マンガを描く少年マンガだから、
それの少女マンガ版なのかと思ったけど、
「野崎くん」の方が、次元がひとつ上な気がするのはなぜだろう。
マンガを描くという行為そのものを客観的にギャグにしているからだろうか。
おもわず、Netflixに入って(まだ無料期間)、
アニメも12話すべて見てしまった。
こちらも丁寧によくできていると思った。オープニングがカッコいい。


ところでデスクライト買いました。
勉強のために買ったのですが、いまのところマンガ読むためにしか使っていません。
37歳、これでいいのだろうか。
https://www.instagram.com/p/BDBAWrJiwlu/