春の瘴気にやられて、モテたいという気持ちすら、
なくなっていました。
毎年のことで、毎年同じようなことをしています。
すこし熱っぽいのですが、風邪でないのも毎年のことです。
深夜の真っ暗な公園で、砂遊びをしたいです。
そうでした、
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会社の帰りに、同僚の人たちと、
TADというスピーカーの試聴会に行ったのです。
ひとつ315万の高級スピーカーで、それが左右にあるので、
630万の音を聴いてきました。
CDやiPodを持参すると、再生してもらえるので、
来場した人が、順々に自分の好きな曲を再生させていました。
僕は何も持参しませんでしたが、座って聴いているだけで満足でした。
音が素晴らしくよかったからです。
普通のスピーカーでは感じられない、声や楽器の質感や、
目を閉じて集中すると、聴覚から立体のようなイメージが浮かんで、
その感触みたいなものまで感じられました。
それは、お菓子のチェルシーを舐めているような感じであったり、
暗い地下鉄のイメージであったり、ピカピカの金属製の洗面器が、
クルクル高速で回転する映像であったりしました。
きっちり閉め切ったスタジオで、少ない人数で聴くから、
これだけ集中できるのだと思いました。
帰りの電車の中では、疲れが少し消えていました。
音楽の力は、すごいのですね。
630万くらい簡単に出せる人になりたいと思いました。