「そうだ、しーなさんに聞いてみよう。」その13

【 あとうちえさんより 】
今年41歳になる劇作家・演出家です。


ずっと実年齢よりかなり若く、
子どもっぽく見られるのが悩みでした。


ことに30代前半の頃は、明らかに年下と思われる人に
いきなりタメグチをきかれてムッとしたり、演劇の現場で、
手とり足とり初心者のようにいろいろ教えてくれる人がいて、
話をしているうちに
「え?もしかして……おいくつですか?うぁぁぁぁ!ごめんなさい」
とか謝られるのが気まずくて嫌で、なんとか
「ナメラレないように」
と思ってそれなりに努力していました。


そうこうしているうちに、
さすがに20代と間違われることもなくなったので、
40になったのを機に、またもとの楽チンなスタイルにもどして
すごく気分がせいせいしたのですが、最近、また、
どうも子ども扱いされている自分に気づき、悩んでいます。


しーなさんも、人から見られる自分と、
自分がこうだと思う自分のギャップに悩むことはありますか?
宇宙的観点に照らすと、
「40すぎて子ども扱いされてムッとしてしまう」
という悩みは、いったいどのように見えますでしょうか?


ご質問、ありがとうございます。


往々にして、偉大なことを成すような天才者は、
若く見られると思っています。
『天才の脳科学』という本に、天才の性格的特性として、
下記のものがありました。


・開放的
・大胆さ
・反抗的
・個人主義的
・敏感さ
・茶目っ気
・忍耐強さ
・好奇心の強さ
・単純さ


上記を全部合わせた人って、どんな人だろうと想像したら、
これってかなり「こども」みたいな人だなあと思いました。
それで、こういう性格の人の外見が老けているのは、
あまり想像できないのして、そうなると、
「天才者は子供っぽく見られる」
という結論になりました。僕の中で。


なので、あとうさんが子供扱いされれるというのは、
天才性の現れと捉えることができるので、




「子供扱い=天才扱い」




と思えば、ムッとしないのではないでしょうか。
実際に、あとうさんとお会いした時に、
あとうさんは天才の人だなあと思いました。




人から見られる自分と、
自分がこうだと思う自分のギャップについてですが、
僕の場合は、人が僕のことをこう見たいのだろうなと、
勝手に想像したものと、僕がこう見せたいというものを
少しだけ合わせて、自分を作る癖があるので、
ギャップを感じることは、あまりありませんが、




僕は自分がよくわかりません。




それはそれで、つらいものがあります。