自分をよしよしするのがよいと思った。

先日の明け方でした。
僕が眠っている部屋で、突然







という音がして、「なんだ!豚か!?」と飛び起きて、
周囲を見回したのですが、豚はいませんでした。
僕は風邪を引いていたのですが、
どうやら、喉と鼻の奥の合流地点が腫れたため、
いびきが豚のような声になって響き渡ったようでした。




金曜の夜は、

居酒屋よしで酒を飲みました。
不況の影響か、金曜の夜なのに僕が来たときは、
なおさんひとりでした。後からイッセイ氏、hassyさん、
YUさん、kasahiさんといういつものメンバーに、
のーばいさんが駆けつけてくれました。
僕は飲み過ぎて、わけが分からなくなりました。
トイレから出てきたら誰もいなくなっていました。
幻だったのだろうか。


京浜東北線に乗って帰っていたのですが、
寝ぼけて電車から降りて後悔しました。
終点まで行きたかったのに、別の駅で降りてしまったからです。
おまけに、この電車が最後だったのです。


まあ、なんとかなるだろうと
だいたいの見当を付けて歩き始めました。
しかし、この日は完全に迷ってしまいました。
いつもの帰巣本能が鈍って働くなっていたのです。
バス停を見て「下町」と書いてあって、しばらく歩いて、
「上町」とあって、深夜の工事現場を抜けて、
またしばらく歩いたら「下町」に戻っていました。



水がやけに高くに来ている川と柳の木があって、
水面にテラテラとオレンジの光が反射していて、
美しいなあと思いましたが、僕は同じ所を
ぐるぐる回っているようで、疲れて、寒くなりました。


変な倉庫街みたいな所に行ってしまって、
クルマもほとんどなくなって、どうしようと、
小さくなっていたら、遠くの方から一台タクシーが来て、
手を上げて乗せてもらいました。
行き先を伝えたら、運転手さんが、
「どうしたんですか、こんな所で」
というようなことを言いました。
「駅から歩いて帰ろうとしたら迷ってしまいました」
と応えると
「お客さん、逆だよー」
と笑われました。歩いて帰るなら海の方角を意識して、
右手に海がに来るようにして歩かなきゃと言ってました。
いろいろためになることを話してくれましたが、
あまり覚えていません。覚えているのは最後の方に、


「こんな寒い中歩いちゃだめだよ。
もっと肉体をかわいがってあげないと」


ということでした。この「かわいがる」というのが、
なぜかとても心に残りました。
運転手さんは「今日は縁があったから」と、
運賃をおまけしてくれました。縁か、と思いました。


お風呂に入って、なるほどなと思って、
体や頭を洗うときに、かわいがる気持ちになったら、
よくやってくれてるな、この体は、ありがとう
という気持ちになりました。
眠る時に、頭を撫でてやりました。よしよしと。
僕の頭の形ってこうなのかと思いました。
ごめんな、と、これからもよろしくなと思いました。


朝は喉の痛みも治まって、放散していた意識が、
落ち着いている感じになっていました。
僕はどこの駅で降りたんだろう。
何か全体的に夢みたいな金曜の夜でした。