今日はこの趣きのある居酒屋で一杯やりました。
というのは冗談で、これは精密にできた
ミニュチュアなのです。驚きです。
東京国際展示場で開催のアートイベント、
デザインフェスタに行ってきたのです。
上のミニュチュアはそこに展示されていたものです。
このように箱の中に模型が組まれていて、
近くから撮影すると、冒頭の写真のように
ものすごいリアルな写真が撮れるのです。
本物よりリアルで、有機的なものが削がれて、
生活感があるのに無機的で超クールだと思いました。
で、上の写真の中でカメラを構えている頭が
ひのじさんです。もともとは、
突き抜け派の本のサンプルが出来たので、
皆で集まって確認会をしようとメールをしたのですが、
結局、僕とひのじさんしか集まれなく、そこに加えて、
デザインフェスタ行きましょうという話が出ていたので、
結果的にデートみたいな体裁となり、私はにやにやしました。
しかし、にやにやしていられませんでした。
ひのじさんは、空き缶を落として僕とかを驚かしたり、
薄着をして寒がるのでカーディガンを貸してやったり、
パンフレットや布を落としまくって気が付かないので、
カバンに入れてやったり、残り一つのフランクフルトを
食べたりと縦横無尽なので、しーなねこが立派に見えました。
原稿を百枚書いてくれていたので許しました。
デザインフェスタはものすごく大規模なので、
一日ですべてをしっかり見るのは不可能だと思いました。
なにせ8500を超える出展があるのです。
絵や服や人形やデバイスや家具や漫画や
パフォーマンスや占い、何でもありで、
しかもどれもかなりの力作でした。
作品には作者の念がこもりますから、
その念を受けて読み取って入り込んでしていると、
あっという間に時間が飛んでいますし、
なにより精神力が消耗して底をつきました。
僕がすごくぐっときたのは、
こういう空想の都市の精密なイラストでした。
ちょっとノスタルジーなのに近未来で、
細かい所を目を凝らして見ていると、匂いが漂ってきて、
物語が勝手に動き出すようなものが好きだ
と分かりました。そういうイラストを買いました。
あとやはり、
作者の「これが好きで好きでたまらない」という
欲求や怨念みたいなものが、
良くも悪くも溢れ出てしまっているものは、
インパクトがあると感じました。
どれも同じように存在していても本物の作品の周りには、
人集りができていました。
文学フリマに活かしたいと思いました。
結局、全体の半分も見きれないうちに
六時を過ぎたので会場を出て、
目黒で待機しているイッセイ氏のところに合流しました。
『突き抜け』の
サンプルは、本文には問題なかったですが、
表紙の青色が薄かったり、黒がしっかり出てない
ということが分かったので後日問い合わせて、
差し替えるようにしたいと思いました。