一日遡りますけど、
土曜日に昆虫大学というイベントに行ったのだった。
神田の旧電機大校舎。天気は大雨でした。
目的は、ハカセさんに会って本を買うことです。
孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)
- 作者: 前野ウルド浩太郎
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2012/11
- メディア: 単行本
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へもいっ子クラブのオフ会に海水パンツで現れたのでした。
第一印象は「変態」でしたが、話しているうちに、
バッタについての愛に溢れる
知的で熱い男性だということがわかりました。
そして、ハカセはへもいっ子たちの中での
変態ハカセとなって、アフリカのモーリタニアに飛びました。
砂漠で研究を続け、朝日新聞のGLOBE紙面に登場したりして、
ぐんぐん知名度が上がっていきました。
で、先週の昆虫大学の間、日本にもどって来て、
また、モーリタニアに帰って行きました。
(追記:帰ったかと思ったら、まだ日本にいるみたいです!)
ハカセさんのブログはこちら。
このブログのようなトーンで、学術書が展開されていくのです。
まだ数十ページだけどすごくおもしろいです。
研究のことだけではなく、ハカセさんの過去や、
研究所の中でのあだ名についてとか、
興味深くておもしろい話がいっぱい。
目次だけで笑えます。
ぐっときた節を抜き取りで挙げていくと、
第一章 運命との出会い
一縷の望み
師匠との出逢い
黒い悪魔との闘い
第二章 黒き悪魔を生みだす血
ホルモンで変身
授かりしテーマ
ホルモン注射
第三章 代々伝わる悪魔の姿
補欠人生に終止符を
目を見開いて
第四章 悪魔を生みだす謎の泡
戦慄の泡説
第五章 バッタde遺伝学
紅のミュータント
成長という名の試練
第六章 悪魔の卵
目隠しを君に
光るバッタ
:
と、このあとも「そしてフィールドへ…」
「砂漠の道化師」「喰うか、喰われるか」
と続き、はっきり言って、これだけ見たら
何の本かわからないでしょう。
まあ、ぼくがおもしろい部分を
ピックアップしたからというのもありますが、
とにかくそういう物語になっているのですね。
ハカセさん、勇気をありがとう。
謝辞のところに「へもいっ子一同」の文字が。感動。