水鉄砲運動会、お墓参り、いろんな人と会ったり、『小森谷くんが決めたこと』を読んだ

7月29日

ひさびさのエクストリーム出社。
西新宿の芸能花伝舎で朝6時から水鉄砲運動会をした。
芸能花伝舎は小学校の跡地を活用した文化交流スペースで、
校舎や校庭がほとんどそのまま活用されている。
大きなグラウンドに50名ほど集まって、
水鉄砲を射ち合ったりして遊びまくった。

amazonさんが協賛となってくれて、
豪華な水鉄砲が人数分提供されたのだった。
この様子はフジテレビのニュースで放送されたりした。

ところで、エクストリーム出社協会の体制について、
これまで、あまやんさんとぼくで共同代表だったのだけど、
イベントの前に、あまやんさんに代表になってもらって、
ぼくは副代表になったのだった。
というのも、あまやんさんの勤めている会社が、
エクストリーム出社を事業化することになったからで、
それならあまやんさんが代表になった方が、
いろいろスムーズだろうと思ってそう提案したのだった。

事業化のおかげで、今回の規模のイベントができた。
(あまやんさんのところの社員さんが来て運営をしていた)。
これからも企業とのコラボなどが行われるはずで、
ぼくは何かあったら呼ばれて行きます。
エクストリーム出社が事業化されるまでの約1年間で、
学んだことをまとめて、振り返っておきたいな。
やったことを体系化して、またおもしろい現象を作りたい。

8月1日

会社帰りに、大森に寄っていわし料理の店で飲んだ。
刺身、唐揚げ、しそ巻きなど。どれもうまくて大満足。
仕入れは大田市場でしているとお店の人が言っていた。
イッセイ氏、ダヤンさん、ユーコさんが合流。
http://instagram.com/p/rJ14JliwqL/
途中、お神輿がやってきたので店の外に出て鑑賞して、
もどって閉店近くまで飲んでいた。よい夜だった。

8月2日

昼から菅原さんのお墓参り。麻布十番。
しまづさん、はっちさん、ゆかりさん、イッセイ氏と行った。
菅原さんが亡くなって6年がたって、
一緒に行ったメンバー全員が菅原さんの年齢(30)を超えた。
6人中3人は既婚(予定も含む)になったし、
生きている方の時間は、強制スクロールでぐいぐい進む。
自分は無敵ではないことをよく意識して、
残りの制限時間を楽しく生きたいとあらためて思った。

お寺を出て六本木の方を歩いてから、
月島の五平でもんじゃとお好み焼きを食べた。
ビールとサワーを飲んだ。うまかった。


家に帰って、録画しておいたテレビを見た。
ホドロフスキー監督の「ホーリーマウンテン」の
ブルーレイが届いていたのでこれも見た。すごかった。

ホーリー・マウンテン HDリマスター版 [Blu-ray]

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夢(とくに美しい悪夢)の断片をつなぎあわせたような映像で、
どの場面を見ても、人間の心のずっと奥にあるもの、
集合的無意識にあるイメージを見せられている気がして、
むき出しになった神経を撫でられているみたいにぞくぞくする。
そんな感じで心を素手でかき回しておきながら、
突き放すようなラストがまた衝撃的で、
しばらく茫然としていたら夜が明けていた。

8月4日~7日

夕方から川崎産業振興会館で研究会があって参加をした。
会社から歩いていける。興味深いお話をいろいろうかがった。
この週は仕事での外出が多くて、水曜は浅草の方へ行ったり、
木曜は武蔵浦和へ出かけた。用事がすんだら交流をして飲んだ。
とても刺激になるお話を聞かせていただいたうえに、
ご馳走になったりして、こういうのが続けばいいなと思った。

8月10日

中村航さんの新刊が出たので買って読んだ。
普通の男子の話を書くというテーマで、
中村航さんが30代前半の普通の男子にインタビューをして、
彼の誕生から現在までをそのまま小説にしたという小説。
主人公のことが三人称で淡々と気持のよいペースで語られる。

小森谷くんが決めたこと

小森谷くんが決めたこと

普通の男子の話なので、小説的な伏線や盛り上げ方はない。
変に盛り上げたり、特殊なエピソードが入ってきたら、
普通の男子ではなくなってしまう。本当に普通。
それで、おもしろい小説になるのだろうかと疑問になるのだけど、
読むと超おもしろい。

まず、小説に出てくる単語、「スターソルジャー」とか、
「伊集院光の『Oh!デカ』」とか、学生時代の習慣とか、
まったくの同世代で、その辺りがすごくリアルでニヤニヤした。
リアルさは単語やエピソードだけではなく構造にもあって
普通の男子の話なので、伏線だとか大きな山場がない。
作為がなく説明的にならないことを徹底すると、
伏線のような一次元レベルではなくて、面というか、
人が存在することで生じる複雑な因果関係のような
立体的なレベルでのリアルを感じられるのだと思った。
なので、劇的でなくても強く引き込まれて、
普通の男子にも、相対的なクライマックスがやってくる。

それと主人公の性格、友人との関係、恋愛を通して、
失敗して反省してを繰り返して成長していく様子が、
これは誰にでも思い当たることだと思うのだけど、
まさに自分と重なるのだった。
普通であっても、盛り上がるところは盛り上がるし、
おもしろい物語になるのだから、普通ってなんだろうと思った。
誰でも生きれば物語ができるし、客観的に語ればおもしろい。
おもしろくない人生なんて、この世にはない。
そんな前向きなメッセージを感じた。