草津温泉に行ってきた。西の河原露天風呂。

金曜日のお昼くらいに、
猛烈に草津温泉に行きたくなって
我慢がならなくなり、行くことに決めました。


本当は、行ける人を集めて皆で行こうと思っていたのですが、
「明日行きたい」と思ってしまったら、明日行くしかなくて、
今回はリハーサルということで、僕だけで行きました。
でもそれも少し寂しいので、何人かの人(女子)に
「どうですか」と聞きましたが、
やはり急過ぎて無理でした。すみません。



出発

土曜日の朝9時に起きて、
タオルや下着やカメラと本をリュックに入れて
10時に家を出ました。宿の予約とかはしていません。
戸塚から高崎まで湘南新宿ラインで2時間半。
さらに高崎から長野原草津口まで特急草津号で1時間半。
さらにさらに長野原草津口からバスで、
草津温泉まで20分。着いたのは午後3時でした。


お天気は曇って、山はうっすら紅葉が始まっていました。
冬の服装をしていないと、とても寒かったです。
ばっちゃんさんからtwitterで、
「草津は何色ですか?」
という質問が来たので、
「なんか薄茶色です。」
と返信をしました。


とりあえず宿がないと不安なので、
草津バスターミナルの正面にある旅館協会に行き、
今日泊まれる場所はありますかと聞くと、
「今日はホテルも旅館も全部埋まっているんです。
民宿タイプのところでしたらご案内できますが」
と受付のお姉さんが言いました。
泊まれればどこでもいいと思っていたので、
「全然大丈夫です」と応えると、
すぐに電話をしてくれて、
「これからしーなさんという人がそちらに行きます」
と宿の人に伝えて手続きをしてくれました。


旅館協会の建物から歩いて5分。
途中、雪がぱらぱら降ってきました。
どうりで寒いわけです。



「菊水荘」というところでした。
古いけどきれいな建物で、想像していたよりよかったです。



部屋に案内してもらって、荷物を置いて一息つきました。
そういえば、宿で晩酌に日本酒を飲みたいと思って、
昨日の晩にコンビニで適当に買って、
リュックに入れていたのを思い出し、
取り出してびっくりしました。



菊水の辛口」


ここは、



菊水荘」




菊水シンクロニシティ




縁起がよいと思いました。



荷物を部屋に置いて、

さっそく念願の「西の河原露天風呂」に行くことにしました。
いや、その前に名所である「湯畑」を見ておかなくては。
草津に来たのは2度目なのですが、
前回来た時は湯畑を見ていなかったのです。


坂を5分ほど下っていくと開けたところに出て、
もうもうと湯気が立ち上っているのが目に入りました。
おおー。テンションが上がる。



早歩きで近づくと硫黄の匂いが強まってきます。
湯畑を確認。



もわもわ。

もわもわ。

ぐつぐつ。


もわもわぐつぐつ。
何だろうか、とても強いパワーを感じました。
パワースポットとか正直よく分からないのですが、
そういう場所があるとしたら、
草津は間違いなくパワースポットのひとつだ。
と、独り感慨にふけっているそばから、
隣にいたカップルの女子が、




「あたしこの匂い、チョーキライなんだけどー」




と言ってました。
「お前には、このパワーが分からんのか!」
と普段の僕なら「キーッ!」となるところでしたが、
草津のパワーのお陰か「キーッ!」とならずに、
「なるほど、それもあるよね」と穏やかでいられました。



記念撮影

せっかく湯畑に来たのだから記念撮影をすることに。
しかし今日は三脚を持ってきていないので、
適当な高さの台があったのでそこにカメラを置いて、
セルフタイマーで撮影しました。


1枚目。

おばさんが完全にカメラ目線で入ってしまいました。


気を取り直して2枚目。

兄さん、完全に被ってます。


3枚目。

横の方のカップル、イチャイチャしないで!


4枚目。

青い人のへっぴり腰が入ってます。おばさんも。


5枚目。

兄さん、私より存在感があります。


まともな写真は1枚も撮れませんでしたが、
これらの写真が僕の旅の雰囲気を、
よく出していると思いました。



西の河原露天風呂

16時に西の河原公園に行きました。
公園内のあちこちで温泉が湧いていて、
露天風呂もこの中にあるのです。
中村航さんの『夏休み』という小説に出てくる
鬼の茶釜や、ベルツ博士とスクリバ博士の像もあり、
おおー、ここにあったのかと思いました。
前に温泉に来た時は別のルートから来ていたので、
見逃していたのです。



鬼の茶釜。



ベルツ博士とスクリバ博士。


そして今回の目的である「西の河原露天風呂」に到着。
ここに来たかった気持ちがあまりに強すぎて、
緊張してしまいました。




500円払って中に入る、ロッカーに服を入れて
引き戸をガラガラ開けると、ああ、なんてこった
と溜息が出るほど幻想的な光景が広がっていました。
露天風呂はプールみたいに広く(500平方メートル)、
お湯はエメラルドグリーン。気温が低いので、
湯気が大量に立ち込めて対岸が見えないほどでした。
空は夕暮れ時で雲にうっすら桃色が映って、
辺りの山の影は濃く、雲の合間に青空も見えたりしつつ、
雪がぱらぱら降っているのでした。


裸では寒すぎるので、すぐに掛け湯をしてお湯に入りました。
「気持ちよい」としか言いようがないです。
僕はこの時間のために来たのでした。
ゆっくり温まって、少しまた涼んで寒くなって、
また浸かって、打たせ湯に打たれたり、潜ったり、
バシャバシャやってると、
お湯と一体化している気持ちになりました。
地球の奥深いところの水が、地球の熱で温められて、
噴き出して加水も加熱もされないで直にここに来ている。
それと一体化すると、地球と一体化しているような
心強さがあります。ああ、ありがとうありがとう。



1時間弱浸かって

出たら夜になっていました。
もと来た道を引き返したのですが、
風景の印象が変わっていました。







途中で温泉饅頭を1つもらって食べました。
ホクホクして、しっかり甘くてうまかったです。
湯畑はライトアップされて美しかったです。





朝も夜もずっとお湯が噴き出し続けているのですね。


宿に戻ると食事が出てきました。
コタツに入って缶ビールを開ける。



西の河原公園に行く途中にあった
草津温泉ガラスというお店で買ったお猪口を、
さっそく使って日本酒を飲む。うまいよ、まったく。



食事を終えて8時。持ってきた本を読んで、
一冊読み終わったら温泉に入って寝ることにしました。



静かに本を読める幸せ。


読み終えたのが午前1時で、
お風呂は24時間入れるそうなので行きました。
湯畑のお湯がそのまま来ているそうです。
僕以外誰もなくてざあっと入って遊んで出ました。
部屋に戻って布団に入るとすぐに眠りました。



朝、

7時に起きて窓を開けると、凍りつくような寒さでした。
隣の家の屋根は霜が降りてました。



お風呂で顔を洗って着替えて、ご飯を食べて支度して、
お金を払って宿を出ました。よい宿でした。
いっぱい温泉に浸かったので、もう帰ろうと思って、
バスターミナルに行くと30分後に新宿行きのがあるというので、
帰りは高速バスで帰ることにしました。
これがとても楽でした。




乗客は僕を含めて6人でした。
伊香保の辺りで10人ほどの団体さんが乗ってきましたが、
がらがらでした。乗り換えもしなくていいですし、
電車より安いですし、うとうとしていたら新宿に着きました。
新宿からは湘南新宿ラインに乗って、
午後2時に家に着きました。


ほんと行ってよかったです。
事前リサーチしましたので、今度は皆で行きましょう。