12月の突き抜け派の定例会でした。

文章とかで表現をすることを目的とした集まり
「突き抜け派」の12月定例会でした。


イッセイ氏はインフルエンザ、
ひのじさんは風邪、春昆布さんは多忙で欠席でした。
多治見からばっちゃんさん、それからかおるさんが出席で、
一三時に上野に集合して、いろいろ見学しました。



まずは、上野動物園です。それにしても寒かったです。
寒さのためか、人が少なかったです。




こちらはゴリラのピーコです。
いつもこの赤い手拭いを被っているようです。
ゴリラ紹介のパネルにも、被っている姿で写っていました。
この後、ピーコは手拭いをいったん岩の上に敷き、
丁寧に広げてシワを伸ばしてから、クシャクシャにして、
また丁寧に広げてから、そこに座って物思いに耽っていました。



それから鳥を、たくさんの種類見ました。
どの鳥も役割ごとに体つきが洗練されていて、
美しいかたちをしていました。


カワウソは、キーッキーッと高い声で鳴いたり、
潜ったり出てきたり、泳いだり走ったり、
せわしなく動き続けていました。
とてもかわいかったですが、水が冷たそうでした。


僕は寒すぎて、体がカチコチになりました。
ウサギも寒そうで、あまり動きませんでした。




日陰は、このように
深刻な顔になってしまうほどの寒さでした。



小猿は日なたで、片足を上げて何かしていました。
膝小僧の匂いを嗅いでいるのかもしれません。



来年の干支が寅ということで、
トラが人気で、写真を撮っている人が多かったです。



ばっちゃんさん撮影。



一六時には、


夜の寒さが忍び寄ってきて、
東京がチルド室みたいになり、完全に冷え切りました。
三人とも無口になったのは、
寒さで口が動かなくなってきたからだと思いました。


暖かい室内に入りたくなり、
東京国立博物館の「土偶展」に行きました。



教科書によく載っている有名な土偶たちが集結していて、
たいへん見応えのある展示になっていました。
全部で五〇体くらいあったと思います。
一万二〇〇〇年前に日本にいた人たちが作ったのかと想像して、
何を考えてこういう形や模様にしたのかなあと思いました。
そして、土偶たちは、ただの土の塊にはない、
すごいパワーを全身にまとっていました。



外に出たら、きれいな三日月でした。


現代の人も、縄文の人も、動物園の動物も、
みんな、同じラインだということを再確認しました。
自分のことを「ヒト」といっている猿の一種が、
電車に乗ったり、トラックを運転したり、
パソコンのキーボードを叩いたりしている。
「自分は『ヒト』をやっている」
という自覚を持って、平和に暮らしたいと思いました。



この後、

もつ鍋のお店に行って、ビールや日本酒を飲んで、
今日の感想文を書いたり、
今年の突き抜け派の振り返りをしました。
突き抜け派ができてから、六ヶ月が経って、
その間にとてもたくさんの刺激を交換できて、
普段考えないこともいっぱい考えて、僕なりに、
創作について意識的であり続けることができました。
この集まりができたことに、心から感謝しました。
ばっちゃんさんの存在が、要のようにとても大きいのです。




もう何も宣言しなくても、僕も、皆さんも、
すべて諒解しているのだと思いました。
店を出て、喫茶店でコーヒーを飲んで、
二一時に駅で解散。帰りの電車で、
ばっちゃんさんに浮世絵の画集を頂いてしまいました。
本当に頂いてよかったのでしょうか。
今も眺めて、風景の匂いを嗅いで清々しいです。


毎月毎月、少しずつ僕らは突き抜けてきたと思います。
リズムが付いたと思います。来年もいろいろやって、
突き抜けていきましょう。