トイストーリーのスピンオフみたいなアニメを見た。
BSでやっていたのを録画しておいたのだけど、
なぜ録画したかというと、アニメの宣伝の中に、
かわいい白ネコのキャラクターが出ていたからです。
声優も映画版と同じで唐沢寿明さんと所ジョージさんで、
こういうところ安心しますよね。
主人公たち(おもちゃの人形)の持ち主である女の子が、
主人公らを持って男の子の家に遊びに行く話。男の子の家は裕福らしく、
恐竜ワールドのおもちゃシリーズが全種類揃っているのだけど、
そこの恐竜たちは、まだ男の子に遊んでもらったことがないので、
おもちゃの世界がすべてだと信じ込んでいる。
男の子と女の子がビデオゲームで一緒に遊んで目を離している間、
主人公たちは恐竜ワールドに放り込まれて危機におちいる。
恐竜ワールドのおもちゃたちは、人間を知らないので、
自分が量産された凡庸な「おもちゃ」であることを認めていない。
主人公たちは人間をよく知っていて、自分がただの「おもちゃ」であり、
自分に与えられた役割を演じ、それを喜びとしていることを自覚している。
この違いが興味深かった。そとの世界につながっているおもちゃには、
自我があり、ある種の諦観のようなものさえある。
注目の白ネコは、エンジェル・キティという天使のクリスマス飾り。
とくに活躍するシーンはないけど、ところどころで深いことを言う。
「広い心で世界を受け入れなさい」
「人に与える喜びは、自らの身に返ってくるのよ」
「いつも貴方と共にある、神のお恵みに感謝を」
主人公たちに役割を与え、ときにかわいがったり、
ときに放り投げたりする人間こそが、主人公たちにとっての神なのだけど、
エンジェル・キティは、前述の格言からもわかるように、
神(人間)、主人公(人形)、恐竜ワールド(人間のような人形)の
3つの世界を貫く意識をもっている。絶体絶命のピンチでラッパを吹き、
どの世界も、それぞれの世界での役割と運命を、
ありのままに受け入れようとする姿勢に感心した。
アニメのCMを見たときは、かわいいとしか思わなかったけど、
いいもの見たという感じがした。エンジェル・キティ。
覚えておこう。